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DATE : 2024/05/19 (Sun)
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DATE : 2007/09/19 (Wed)

東京・国技館で激戦の続く大相撲秋場所は、18日、10日目を終えて、残り5日の終盤戦を向かえる。大相撲秋場所の賜杯の行方が、かすかだが見えてきた。ここまで大相撲秋場所をリードしてきた安美錦が、ここにきて連敗し、後退した。これから上位陣との対戦になることから、厳しい相撲になるだろう。優勝を争うと期待された新大関琴光喜は、4敗目をきっし、優勝争いからは完全に脱落した。先場所のパワーは感じられない内容に、奮起を促したい。

 賜杯を争うのは、初日の敗戦から立ち直り、安定した力を示して、危なげない取り口の横綱白鵬と、新入幕の豪栄道となった。豪栄道は、ここから上位陣との対戦が組まれることになるだけに、毎日が勝負の日が続くことになる。千秋楽まで白鵬の独走を許さない奮戦を期待したい。大鵬、佐田の山の新入幕を思い出させる豪栄道の快進撃に期待したい。

 白鵬は、横綱としての初優勝に向けて、千秋楽まで油断のならない対戦が続くことになるが、ひとり横綱の重責に負けない相撲を期待できそうだ。

 2敗で千代大海、豪風、旭天鵬、垣添が続いている。ここからのサバイバルを、盛り上げるためにも、期待したいところだ。

 優勝戦線から離脱したが、新大関琴光喜と琴欧州の佐渡ヶ嶽の2人には、秋場所を盛り上げるためにも、大関としての最後の意地を見たい。

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DATE : 2007/09/18 (Tue)

ブラジルで開催されている世界柔道は最終日を迎えた。

 3日間の戦跡は、過去のどの大会よりも日本にとって厳しいものに終わった。

 特に男子の敗戦は目を覆いたくなるものだ。よもやの鈴木、井上だけでなく、金には程遠いところで、敗退した。8階級中5階級での5輪出場権を逃すことにもなった。女子は、厳しい結果ながら、7個のメダルをとり、7階級の五輪出場権を獲得した。見方によれば、頑張ったと言う評価もできよう。

 4日目の最終日、やっと柔道日本の意地を見た。女子無差別級、塚田の「ばてたけど、噛み付いてでも勝つ~」には、気迫を感じた。初日の銀に続いての金奪取となった。谷亮子はさすがの試合運びで、隙を突く勝負強さはさすがだった。公約の「ママでも金」を、谷亮子は3年のブランクをものともせず、達成したのだから、やはり日本柔道のエースであることを再認識させられた。

 男子柔道は、無差別級で、日本の3番手棟田康幸が最後の最後に、無差別級一冠を奪取した。試合中、時々、鈴木、井上に視線を送り、「やるから見ててくれ」と言わんばかりの、集中した試合運びは、感動すら覚えるくらいだった。試合もチャンピオンらしい、落ち着きと、格上の技のキレを見せるものだった。

 今世界柔道の金メダルは、3個にとどまったが、最終日に日本柔道の片鱗は見せてもらった。建て直しは大変だろうが、野村の復活もあわせて、リベンジを期待したい。


DATE : 2007/09/17 (Mon)

ブラジル・リオで開催されている世界柔道は3日目を終了して、男子は銅メダル1個に終わっている。このままということもありそうな状況で、日本柔道の建て直しが、来年の北京にむけての課題となった。

 女子は、まずまずの成績ともみられるが、頂点をめざすには、男子同様に課題は多い。

 残るは男女4階級、最終日を迎えるが、何とか次に繋がる試合を見てみたい。

 ここまで追い込まれると、谷亮子の金に期待が集中する。国内でも一時ほどの圧倒的な力の差を見られなくなっているだけに、過大な期待はかわいそうな気もするが、これまでのキャリア、日本女子柔道を支えてきたこと考えると、なんとかクリアしてくれるのではないだろうか。

 谷亮子の強みは、世界柔道にフィットした試合運びができると言う点だ。世界柔道では、組み手をとるや、直ちに仕掛けるというスピードを身上とする試合運びが絶対有利に作用する。その点が、これまで惨敗してきた日本の選手との違いだ。ただし、体力面での不安が今回に限ってはある。出産後の最初の世界柔道、決して油断できない厳しい舞台であることは間違いない。

 北京五輪前年の世界柔道での、惨敗は、日本にとって厳しい課題を突きつけられたことにはなるが、前年でよかったとも考えられる。ポイントを取られているのに、攻められない柔道では、勝てるはずがない。谷亮子に、負けない、勝つ柔道を見せてほしい。それが、次に繋がると思うが、どうだろうか。


DATE : 2007/09/16 (Sun)

国技館で行われている大相撲秋場所は前半戦を終えた。大相撲秋場所は中日を終えて、全勝で折り返したのは、安美錦ただ一人、一敗で、白鵬、千代大海、旭天鵬、豪栄道の4人が続いている。安美錦は相撲内容も文句のないもので好調そのもの、大相撲秋場所後半戦にも期待が持てそうだ。ただし、上位陣との対戦はこれからで、どこまで頑張れるか期待したい。一敗組では、白鵬の危なげない内容は、一人横綱としての貫禄と責任を十分に果たす内容になっている。安美錦の先行を許してはいるが、対戦も残しており、事実上のトップとみなしても良かろう。新入幕の豪栄道の快進撃は賞賛もの、大相撲秋場所の結果は、将来を約束させるものになるだろう。大きな飛躍のステップにこの大相撲秋場所をしてもらいたい。

 成績上位の5人に、2敗組も含めて、これからサバイバルの星のつぶしあいになるが、誰がこの大相撲秋場所の混戦から、抜け出てくるか、まだ琴光喜などもチャンスはある。毎日の取り組みに注目したい。

 大相撲秋場所は、もちろん優勝を争うレースにも注目ではあるが、期待の若手がどこまで前進してくるかも、同じくらいに興味をそそられる。

 その筆頭は、まず安馬だろう。絶好調と言える出来で、上位陣との取り組みを終えており、後半間違いなく星を伸ばしてくるはずだ。あと、ピックアップすれば、琴光喜、豊真将、琴奨菊、豊ノ島、豪風、豪栄道、嘉風などに、上位進出の期待をしたい。

 特に、豪栄道には、将来の相撲界を背負うくらいの期待をかけている。さて、大相撲秋場所後半をどう戦うだろうか期待は大きい。


DATE : 2007/09/16 (Sun)

15日、サッカーのJリーグは、7試合が行われた。ガンバ大坂と注目の首位争いを繰り広げる浦和レッズは、前半から順調に得点を重ね、サンフレッチェ広島を4-0のスコアで破り、勝ち点3を奪取し、首位を守った。

 前節で勝ち点1差に詰め寄られた浦和レッズは、これからの1試合1試合は、覇権争いの正念場となり、負けることの許されない試合となっている。

 対戦成績からは、レッズが絶対優位ではあるが、浦和は、取りこぼしが出来ない緊張した試合となっていた。浦和レッズは、立ち上がりから、すばらしい攻めで、前半12分には期待の田中達也が豪快なミドルシュートで先制ゴールを決めた。続いて23分に長谷部が頭で決めると、37分にはカウンターから永井がゴールし、3点をリードした。前半40分にウェズレイの個人技で1点を返されたが、前半を3:1で折り返した。

 後半、37分に森崎にゴールを奪われたものの、直後にワシントンが復帰後初の豪快な一発を決めて快勝した。暫定だが、浦和レッズは、勝ち点4差をガンバ大坂につけて、今週の首位を確保した。明日のガンバ大坂―横浜FMの試合は注目だが、調子を回復してきたガンバ大坂だけにここは負けないだろう。

 なお15日は、鹿島が負け、清水が6連勝で勝ったため清水が3位に順位を上げ、鹿島が4位に後退した。


DATE : 2007/09/15 (Sat)

世界柔道の前半戦男女8階級が終了した。日本には、何ともいえない、くやしい、その怒りをどうすればよいのかわからない、ストレスのたまる2日間だった。

 特に、選手自身も、納得がいかない判定がわかるから、なお一層、応援するものにとって、無念でならなかった。

 この世界柔道をみていて、感じさせられたのは、選手の目指す柔道と世界の柔道が明らかに違っているということではなかっただろうか。「負けた気がしない」と言う言葉に鍵があるように思った。「負けた気がしない」なら、次も勝つ保証はないだろう、どうすれば勝てるかを考えるとき、その敗因を明確に知ることなしには、次の対策を考えることは出来ないからだ。

 確かに、「日本柔道の、組み合って、投げて、一本をとる」という柔道を捨てがたい気持ちは、日本人なら誰も、柔道をやったことのあるものなら誰もが感じることだろう。しかし、世界の柔道は、そういうものではなくなっているのだ。世界柔道連盟から日本人の山下が、理事就任を選挙で拒否された。既に、柔道というスポーツは、日本人が考えるものとは違うものとして確立したと考えなければならないのではないか。

 確かに、無念ではある。しかし、柔道というものが、世界に受け入れられて、確立したということも言える。この世界柔道は、日本柔道界が世界柔道への転換を図らなければならないことを求められた大会なのかもしれない。

DATE : 2007/09/14 (Fri)

国技館で行われている大相撲秋場所は5日目を終えた。各力士の好不調も見えてきて、ますます面白い相撲が期待できそうだ。

 初日の白鵬、3日目の琴光喜の対安馬敗戦はあったが、序盤から崩れてしまうという上位陣もなく、何とか踏ん張っているというところだろう。

 白鵬、琴光喜には、無事に中盤戦を乗り切ってもらいたいものだ。2人とも内容は決して悪くない。

 魁皇が厳しい星勘定になってはいるが、足の状況が本当ではないので、これは仕方がない。何とか勝ち越しを目指してほしいが、厳しい。

 あとの大関、横綱はそろって41敗で5日目を乗り切った。まずまずといったところだろう。上位陣が、それぞれに期待を持って中盤戦を迎えられるのは、見るものにとっても、楽しめる。

 下位の力士では、注目していた豪栄道が、41敗で力を示している。全勝で乗り切ったのが、春日王、安美錦の2人だ。好調を維持して、おもしろい相撲を見せてほしい。

 安馬、雅山も好調な相撲を見せてくれている。稽古十分な安馬には大関への足がかりの場所にしてもらいたい。横綱、大関との対戦のなかで、3勝2敗は、立派な成績だ。まだ期待可能だろう。

 全般に、相撲内容もよく、拮抗した序盤戦だった。

 上位陣の安定が、全体にしまった場所にしている。大いに、期待できる中盤戦になりそうな予感がする。


DATE : 2007/09/14 (Fri)

国技館で行われている大相撲秋場所は5日目を終えた。各力士の好不調も見えてきて、ますます面白い相撲が期待できそうだ。

 初日の白鵬、3日目の琴光喜の対安馬敗戦はあったが、序盤から崩れてしまうという上位陣もなく、何とか踏ん張っているというところだろう。

 白鵬、琴光喜には、無事に中盤戦を乗り切ってもらいたいものだ。2人とも内容は決して悪くない。

 魁皇が厳しい星勘定になってはいるが、足の状況が本当ではないので、これは仕方がない。何とか勝ち越しを目指してほしいが、厳しい。

 あとの大関、横綱はそろって41敗で5日目を乗り切った。まずまずといったところだろう。上位陣が、それぞれに期待を持って中盤戦を迎えられるのは、見るものにとっても、楽しめる。

 下位の力士では、注目していた豪栄道が、41敗で力を示している。全勝で乗り切ったのが、春日王、安美錦の2人だ。好調を維持して、おもしろい相撲を見せてほしい。

 安馬、雅山も好調な相撲を見せてくれている。稽古十分な安馬には大関への足がかりの場所にしてもらいたい。横綱、大関との対戦のなかで、3勝2敗は、立派な成績だ。まだ期待可能だろう。

 全般に、相撲内容もよく、拮抗した序盤戦だった。

 上位陣の安定が、全体にしまった場所にしている。大いに、期待できる中盤戦になりそうな予感がする。


DATE : 2007/09/14 (Fri)

日本相撲協会の北の湖理事長の指示で、元NHKのアナウンサー杉山邦博氏の取材証が10日に没収されるという事件がおきた。日本相撲協会と言えば、このところ朝青龍の問題で注目を集めているが、この取材証没収事件は、日本相撲協会に対する批判的な意見にテレビ出演し同調していたといったところから起きたものだ。没収の理屈は、評論家としてテレビに出ていたということも理由にされているが、どういう肩書きで出演しようがたいした問題ではないだろう。

 北の湖理事長が、協会批判に、敏感に反応し、見せしめ的に、杉山氏の取材証を没収すると指示したことが真実のようで、これに反応した、記者クラブなどからの抗議文で、解決の方向であたふたと処理されたものだ。

 しかし、公益法人の日本相撲協会と言う組織が、実は、こういった体質を持った組織であると言うことを明らかにしたという意味で、うやむやに済ませられない問題を感じさせられた。

 相撲人気にかげりを感じ、いろんな人が、良かれと日本相撲協会に対して発言をすることに、仕返しをするという発想と行動が、許されないことだ。これは、北の湖理事長個人の問題だろうか。個人の問題なら、理事長には、不適格とされねばならない。日本相撲協会という組織上の問題なら、改善が必要だ。民主主義社会の、しかも、公益法人である日本相撲協会が、国民の支えを得られる日本相撲協会という組織になってほしい。


DATE : 2007/09/13 (Thu)

12日のスポーツ新聞のいくつかに、「まぼろしの邪馬台国」が映画化されるという記事が掲載された。内容は、昭和42年に出版された「まぼろしの邪馬台国」の作成過程の夫婦を描くもののようだ。その主人公が吉永小百合というのだから、本当に、びっくりした。

 卑弥呼の役もやるということで、吉永小百合が扮する卑弥呼のイメージ画まで掲載されている。

 全く知らなかったが、企画は5年も前からあったものだと言う。吉永小百合も、非常に興味を持って、この9月には九州にまで足を伸ばして、取材を行ったのだという。

 「まぼろしの邪馬台国」は、大ベストセラーでもあるし、その前に、日本人にとって、古代永遠の謎といっていい、未だに決着のついていない問題でもある。この「邪馬台国」「卑弥呼」という言葉に、興味を示さない人はいないだろう。

 さらに、吉永小百合が卑弥呼にまで扮するとなれば、これは相当の話題にもなるし、ヒット作になるだろう。

11月クランクイン、撮影は長崎、九州各地の自然を織り込みながら行うそうだ。邪馬台国のシーンは、吉野ヶ里遺跡で行われる。公開は、来年の秋以降と言うことです。

 そういえば、吉永小百合は、結構九州を舞台にする作品のヒロインの役が多いですね。

 「玄海つれづれ~」「長崎ぶらぶら~」「青春の門」など、思い出します。

 いずれにしても、早く見たい作品になります。撮影の経緯などもチェックしていきたいものです。


DATE : 2007/09/13 (Thu)

サッカー日本代表は、11日、オーストリアで開催されている3大陸トーナメントで、強敵のスイス代表を相手に、劇的な勝利で、優勝した。

 試合は、序盤から体力面、実力で優位に立つスイス代表が上位を思わせる展開となり、前半11分のフリーキック、13分のペナルティーキックから、あっという間にスイス代表が得点した。これまでの試合から、これは苦戦と誰もが思った。正直、高原がいないと得点を期待するのは無理なのかと言う思いも生じるほどだった。やはり、ワールドカップのベスト16は強いなという展開になっていた。

 ところが、これほど変わるかという変化が、ハーフタイムを挟んで起きた。後半の8分期待の松井のドリブル突破から得たペナルティーキックを中村俊が決めると、完全に日本代表が試合を支配しだしたのだ。松井のドリブルも、これまでの日本代表では見られなかったものだった。正直もっと早く松井を使えなかったかと感じさせられた。23分の巻の同点弾、33分のフリーキックと立て続けにゴールを決め、なんと逆転してしまった。しかし、さすがはというスイス代表も力をみせ、1点をもぎ取り、3:3でロスタイムを迎えた。足の止まったスイス代表だが、さすがに日本代表もここまでかと思われたタイムアップ寸前、今度はゴール前の混戦の中から、矢野が日本代表では初のゴールを決めたのだ。

 こういう試合はいつもできるというものでもないだろうが、実にスリリングな、息の抜けない、おもしろい試合だった。今後の日本代表に、期待が膨らんだ。


DATE : 2007/09/12 (Wed)

サッカーの第5回女子ワールドカップが16カ国の参加で、中国で開催されている。

 5大会連続出場のなでしこジャパンは1次リーグA組でイングランド、アルゼンチン、ドイツと対戦する。A組では、ドイツが突出した力をもっているが、他は力差がない。ややアルゼンチンが弱いかというところで、各1次リーグからは決勝リーグに2チームということになっている。日本とイングランドの決勝リーグ争いになりそうだ。

 日本は11日にイングランド、14日アルゼンチン、17日ドイツの予定で対戦する。

 11日のイングランド戦が、なでしこジャパンにとっては、非常に大きな一戦になりそうだ。

 試合は、圧倒的なイングランドのボール支配率とシュートの嵐の中で、前半を耐え抜いたなでしこジャパンは、0:0に前半を終えた。後半もイングランドのペースですすんだが、わずかなチャンスから、ゴール前のフリーキックを得、起死回生かと思われる先制点を日本の宮間がフリーキックを決めた。このまま何とかとも思われたが、イングランドの攻めは一層厳しいものになり、立て続けに2ゴールを決められた。この時点で、ほぼ、日本の敗戦が濃厚になったが、ロスタイムに奇跡が起きた。

 再び、日本のフリーキックになった。キッカーは、ふたたび宮間、1点目とほとんど同じ位置からのフリーキックを、ゴール左に再び決めたのだ。同時に、終了のホイッスルがなり、なでしこジャパンは、緒戦2:2の引き分けで、勝ち点1を奪取した。

 内容では、圧倒的に押されての引き分けだった。大きな決勝リーグ進出の可能性を残す緒戦だった。


DATE : 2007/09/12 (Wed)

将棋王位戦第6局は、前日に続き、神奈川県秦野市の鶴巻温泉「陣屋」で2日目が行われ、94手で、挑戦者の深浦康市が投了し、羽生善治が勝ち、対戦成績を3対3の対に持ち込んだ。決着は第7局に持ち越しとなった。

 初日の前半からは持久戦かとも思えたが、第2日目に入るや、直ちに開戦となったようだ、深浦康市の2筋の桂とりからイッキに攻防戦が始まり、互いに飛車を敵陣に送り込み、予断を許さない戦いとなった。深浦の6八桂の守りに、羽生善治は、勝負どころと判断したのか、103分の大長考ののち、2九飛成と攻め込んだ。結果としては、ここでの積極的な羽生の攻める姿勢が、勝利を呼び込む結果となった。

 深浦康市としては、羽生善治をここで下し、王位奪取のチャンスだっただけに、大切にいったのだろうが、そこをイッキに攻めて出た羽生善治の積極性に負かされたと言うことになった。

 深浦康市にとっては、残念で、少し悔いの残る対局となっただろうが、決着は第7局であることを、再確認したうえで奪取を期してもらいたい。

 羽生善治は、最終局に決着を持ち越したことによって、自信をもって防衛戦に望むだろう。キャリアからは、羽生善治有利が普通だが、深浦康市も自力は互角という戦いをしてきたのだから、自信を持って最終局に望んでもらいたい。

 第7局は、25日、26日に、今回と同じ「陣屋」で行われる。

DATE : 2007/09/11 (Tue)

大相撲秋場所3日目は、琴光喜が好調の安馬に負け、大関初黒星を喫した。

 何とか序盤戦を乗り切り中盤を迎えて欲しかった琴光喜だが、序盤戦で難敵と思われた安馬戦で、黒星となった。安馬のスピードが、琴光喜に何もさせないままに終わった。

 立会いはほぼ五分に思えたが、安馬の上手をとるのが早く、すかさず出し投げを打たれ、一回転させられ、イッキに押し出されたてしまった。琴光喜は何もさせてもらえずの負けで、対安馬戦の今後の課題をみせた、完敗だった。

 大相撲3日目は、大関、横綱で勝ったのは、千代大海、白鵬の2人だけと、あれた1日となった。とりわけ魁皇は、元気なく3敗となり、とり続けることができるかという内容だった。左足の具合が悪いのだったら休場すべきだと思う。白鵬は、勢いのあるすばやい相撲で2連勝し、やっと波に乗った感じがした。

 第3日目までの相撲で、動きの目立つのは特筆で安馬だ。白鵬と琴光喜の両優勝候補を破ったのは、その表れだ。今場所の核になる可能性も感じる。すでに地力があるのはハッキリしており、大関への足がかりの場所としたい。

 さて、上位陣に不安の残る序盤だが、ここで白鵬、琴光喜が後退することになると、秋場所そのものが壊れてしまう。2人の踏ん張りに期待したい。

 まだ3日目で、展望ははやすぎるが、波乱の予感がする3日となった。若手の奮起も期待したい場所だ。


DATE : 2007/09/11 (Tue)

大相撲秋場所2日目の注目の一番は、それぞれ初日を快勝した琴光喜と豊真将の一番でしょう、ここは豊真将の成長をみる一番でしたが、相撲は、琴光喜のはりざしから、すばやい攻めがまさり、一機に押し出しにしとめた。この一番から、豊真将の攻めの遅さはあいかわらずで、粘りは評価できたとしても、勝負の遅さはなんともしがたい、何らかの変化がないとこれからも苦労しそうな印象を受けるものだった。琴光喜は、絶好調の上に、技のキレも抜群に仕上がっている。攻める姿勢もみえて、気迫を感じるものだった。明日3日目は、好調な強敵安馬との対戦となるが、序盤の山といえる一番になるだろう。琴光喜の無事突破に期待したい。好調ゆえの取りこぼしが怖い。

注目の豪栄道対栃煌山は、豪栄道の出足が一歩勝ってみえたが、さしみが一枚上なのか栃煌山が、低い構えからもろ差しで、いっきに押しきって、対豪栄道戦初勝利をあげた。期待の2人、これからも楽しみな一番が続くことになるだろう。豪栄道には悔しい一番となった。

 初日敗戦の白鵬は、2日目を何とかクリアーする内容で時天空を退けたが、土俵際の不安をちょっと感じた。魁皇は、厳しい場所になるだろうことが予想される、ずるずる後退するだけの内容で敗北した。琴欧州は土俵ぎわもつれて一瞬どうかと思われる物言いがついたが、かろうじて強敵安馬を退けた。期待した琴ノ島は負け、琴奨菊は連勝と明暗の2日目となった。


DATE : 2007/09/10 (Mon)

羽生善治に、深浦康市八段が挑戦する王位戦第6局が、神奈川県の鶴巻温泉、「陣屋」で午前九時から始った。

 対局会場の「陣屋」は、いわゆる大山、升田の「陣屋事件」で有名な旅館で、将棋にはなじみの、歴史の重みを感じる旅館だ。陣屋事件は名人戦だが、今回は王位戦だ。東京からは、小田急の新宿から急行で行けば比較的に近い温泉地でもあり、利用されたことのない方には、一度訪ねることをお奨めしたい温泉だ。

 ここまで挑戦者の深浦康市八段が三勝二負でリードしていて、どんな決着になるのか興味の深い戦いになっているが、深浦康市は奪取するならこの一番にかけてくるだろう。最終戦まで持ちこせば、やはり、多くの棋戦で修羅場をくぐりぬけてきた羽生善治有利に展開し、不利になる。

 羽生善治は角道を開け五筋から「ゴキゲン中飛車」に構える戦形を選択した。これに対し深浦康市は角交換から、銀をうまく展開させ、玉頭位どりの構えに持ち込んで、夕刻を迎え、一日目の終盤をむかえた。

 持久戦模様の展開が予想されるが、互いに、スキをさぐる2日目になりそうだ。

 初日は、午後6時に手番を封じて、2日目の9時再開されるが、夕刻には決着がつくことになるだろう。

 羽生善治は、王将、王座と合わせての3冠の死守をめざし、深浦康市八段は一冠奪取に向けて燃える興味深い終盤をむかえる。群雄戦国模様の将棋界だけに、深浦がこれに食い込んでくるか興味深い一番になるだろう。


DATE : 2007/09/10 (Mon)

大相撲秋場所は、9日国技館で初日を迎えた。

このところ話題の朝青龍休場、白鵬の横綱2場所目で優勝なるか、新大関の琴光喜、新入幕豪栄道などで注目の場所ではある。相撲人気にかげりが見えるなか、ファンの期待に応える場所にしてもらいたいものだ。

注目の琴光喜は、出足よく鋭く踏み込み、右上手をとるや余裕の上手出し投げで、栃乃洋くだした。大関の壁を突破した好成績、場所前の稽古でほとんど負けない好調さから、琴光喜は、この秋場所も優勝を争う一人になることは断言できそうだ。

注目の一人横綱の白鵬は、動きの早い好調の安馬に一瞬のすきをつかれ、首投げぎみのかけ投げで、裏返しにされてしまった。よもやの黒星スタートと厳しい初日となった。横綱としての奮闘を期待したい。安馬は、上位の力を着実に示している。

他では、豊真将、これまで負けがこんでいた魁皇に快勝したが、若手の場所ごとの成長を感じる好内容だった。豊ノ島、琴奨菊なども体調のよさを感じる相撲で、初日を無事に白星で飾った。

注目の新入幕、豪栄道は、安定した取り口で、力のある上位と思われた白露山を押し出した。豪栄道は、埼玉栄出身の期待の新人で、今場所の超新星になりそうだ。うまく成長すれば大関、横綱までもという逸材であり、期待は大きい。秋場所初日のここでも何なく突破した。ここで大きく勝ち越すようなら、一機の開花も考えられる。

初日をみて、琴光喜の安定した取り口が特に目をひいた。白鵬の敗戦は非常に残念だったが、重圧にまけない、横綱の相撲をみせて、琴光喜との優勝争いを期待したい。


DATE : 2007/09/09 (Sun)

8日、北海道日本ハムファイターズのヒルマン監督が、今期限りでの退団を緊急記者会見で発表した。

 ヒルマン監督は、家族の問題等での退団を理由にあげ、昨年のように留任、退団で騒動のないように、この時期に発表することとした旨の報告を行ったが、大リーグへの転進ではないかなどの憶測などもあり、報道では疑問の声もささやかれている。

 今後については、ヒルマン監督は、白紙であることを強調したが、退団表明を受けて、米メディアは、大リーグ監督就任の動きがあることを伝えており、日本の球団でのヒルマン監督の実績がアメリカで急上昇して、米球界、大リーグへの復帰の可能性が高くなったことを伝えている。既に、大リーグの2、3球団の名前もあがっているようだ。

 この日、ヒルマン監督と北海道日本ハムファイターズ代表藤井純一から、それぞれ文書によって経過説明も行われている。特別、上記の内容と大差ないが、疑問を払拭できるものでもないため、疑心暗鬼にもとづく報道は続いている。

 しかるべき手続きを経てのことだけに、ヒルマン監督の退団だけは間違いないことになりそうだ。疑問は残るが、ヒルマン監督の退団、帰国の後を待たざるをえないことだろう。

 ヒルマン監督は、就任5年で、アジアのチャンピオンチームを作った実績で、その手腕は、高く評価されて当然だろう。本当にご苦労さんと感謝したい。

 日本ハムファイターズは、今期終了を待たずに、後任監督の人選にはいるが、実績ピークの球団だけに、後任には大変な就任になりそうだ。

 最後を優勝とアジアの最高峰を期待したい。


DATE : 2007/09/09 (Sun)

8日(日本9日)行われた北京五輪サッカーアジア地区最終予選、サウジアラビア戦は、スコアレスドローに終わった。

 日本は、得点力不足を指摘され、新たにセレッソ大阪の森島康仁を追加招集し、平山に代えて先発させた。日本は、このサッカーを、アウェーでの戦い、高温の消耗戦になるなどを考慮してか、ディフェンスを中心で、機敏なチャンスへの転換をめざすサッカーで望んだためか、前半は、ややサウジアラビアの攻めがめだった。日本もしっかりしたディフェンスで互角に応戦するサッカーだった。

 緒戦敗北のサウジアラビアは、勝利を意識した攻めのサッカーで、ゴールをめざしたが、日本のディフェンスを破るような迫力はなかった。ただし、選手の身体能力は、走力などを見ると、明らかに日本の選手を上回る動きをみせており、たびたび日本選手を置き去りにする場面が見られた。

 後半、サウジにイエローカード2枚で、退場者が出たため、このサッカーは、ボールの支配率など、日本に偏る展開になったが、ゴールをわるところまでは持ち込めなかった。

 あいかわらずの得点力不足を露呈するサッカーとなった。

この日、カタールがベトナムと引き分けたため、総得点の差で、カタール1位、日本2位の順となったが、正直各試合を見る限り、4カ国の実力差はほとんどないといっていい状況だ。ちょっとした油断で、脱落ということもある。次のカタール戦で、勝ち点3があげられれば、ややぬけだせるが。負けると、一転きびしい戦いとなる。なかなか大変な試合になりそうだ。


DATE : 2007/09/09 (Sun)

9月7日フィンランド・オウルで開催されたエアギター世界選手権に出場したお笑いコンビ、ダイノジの大地洋輔が、優勝し、2連覇を達成したという報告が入った。

 大地洋輔は、昨年の優勝に続き、ディフェンディング・チャンピオンとしての連覇の挑戦だった。大地洋輔は、大会前に「優勝できなければ、エアギターから引退します」とエアギターとの決別も覚悟の上での挑戦だった。この大会は96年にスタートして11年を数える大会だが、過去連覇は1人だけと「厳しいと思います」と大地洋輔自身も語っており、自ら、排水の陣での挑戦を強調していた。

 大地洋輔は、昨年同様にトラのイラスト入りの勝負セーターにサングラスといういでたちでの挑戦だが、曲をパンクロックバンドのオフスプリングに変更した。既に、イベントで一度披露し、会場で爆笑を誘ったと手ごたえも感じての挑戦だ。相方の大谷ノブ彦も「世界のビデオを見たが、おもしろくなかった」と語り、自信満々のようすで、エールを送った。

 大地洋輔は「ギターをうまく弾くよりもお客さんを楽しませたい。それが一番大事ですから」と語り、芸人としての気迫の挑戦だった。来週にも、フィンランドから帰国する予定で、日本でもエアギターでの大ブレイクがあるかも知れない。世界2連覇の実力でのブレイクを期待したいですね。


DATE : 2007/09/08 (Sat)

東京六大学野球秋季リーグが9月8日開幕し、早稲田は、対東大戦(神宮)に春季リーグに続いて開幕投手としてハンカチ王子こと、斉藤祐樹が先発した。

 斉藤祐樹投手は、初回から144キロのストレートを投げるなど抜群のキレをみせ、7回、3安打、8奪三振、1四球、無失点で勝ち投手となり5勝目をあげた。

 試合は、早大が初回2点先行すると、主将田中幸長の2ランなどで、9点を奪取して、反撃を1点に凌ぎ、9対1で緒戦圧勝を飾った。斉藤祐樹は1年生で春秋リーグを先発勝利し、東京六大学リーグで80年ぶりの快挙を達成した。

 斉藤祐樹は、初回の2点先行のアドバンテージで登場すると、三振、三振、セカンドゴロと3者凡退に退けると、ストレートは144キロを掲示し、安定した立ち上がりをみせた。

 斉藤祐樹は3回に8番山田に三遊間を抜ける安打を許すが、それ以外は無難に押さえ、安心して見ていられる投球をつづけた。斉藤祐樹にとっては、相手が東大と言うこともあり、肩慣らしといったところだったろうか。東大は、手も足も出ないと言った状況だった。

 斉藤祐樹は、甲子園優勝投手のうえに、ハンカチ王子としても注目をあつめ、春季リーグで4勝、防御率1.65とパーフェクトなデビューを飾った。未だに連勝が続いており、この秋季リーグでの注目点も多く、まだまだハンカチ王子フィーバーは続きそうな、秋季リーグの登場となった。


DATE : 2007/09/08 (Sat)

郵便局が10月1日民営化されます。郵便局で配布しているパンフレット「もうすぐ民営化」では、今までの郵便局の事業は、全て引き継ぐので何の心配もないと言っています。詳細に見ると、「かんぽの宿」などは、簡易保険に未加入の場合の利用料金加算の2,100円が郵便局の民営化で、この加算がなくなるなど、一見すると、国民にとってはプラスと思えるようなものもあります。

 郵便局の民営化は、このためだけに小泉前総理が、選挙をやったほどの課題です。自民党も、郵政民営化に反対の議員が、公認されず。刺客を送り込まれ、大混乱になりました。まだ、その後遺症を引きずって、参院選でも敗因の一つにもなったという見方もあるほどです。

 さて、本当に、民営化はプラスなのでしょうか。考えておかなければならないのは、これまでの郵便事業は、営利目的の事業になったと言うことです。言うまでもなく、不採算部門は、遅かれ早かれ、廃止されることになるでしょう。4つの事業に分割されることによって、使いがっては悪くなるでしょう。先日テレビの取材で、今まで郵便配達員に、簡易保険の保険料を頼んで入金していたが、これをやってもらえなくなるといった声がありました。郵便局から離れた高齢住民にとって、毎月郵便局に行かなければならなくなるだけでも大変です。

 こうしたサービスの低下には、郵便局のパンフレットは何ほとつ答えていません。

 小泉内閣の負の遺産といわれる内容が、これから、いろいろ指摘されることになるのでしょうか。企業である以上、不採算なサービスは拒否されることになりそうです。注目していきたいところです。不便はかけないといったことに、責任を取ってもらいましょう。

 


DATE : 2007/09/08 (Sat)

大相撲秋場所が9日に初日をむかえる。この秋場所は、朝青龍問題で、社会的に注目を集めた後の場所だけに、どんな場所になるのか、力士の奮闘に期待したい場所だ。

 朝青龍は不在だが、横綱には白鵬がいる。先場所は、連覇の疲れなのか後半に崩れて、朝青龍に名を成さしめた格好になり、横綱としての成績は残せていない。真価を問われる場所になったと言えるだろう。

 期待は、いろんな意味をこめて琴光喜にしたい。最高年齢での大関昇進後の場所だが、相撲は間違いなく、大関の内容に進化してきている。大関が、全体として老齢化を感じる成績にとどまっているだけに、琴光喜の新しい勢いに期待したい。琴光喜は、稽古でもほとんど負けることのないすばらしいものだったし、期待はふくらむ。琴光喜にとっては、天敵の朝青龍がいないのも期待が広がる要因だ。ここ2場所の出来からも、琴光喜は、取りこぼしさえなければ13勝は十分可能だろう。後は運だけだ。

 優勝候補は、対抗の白鳳だけだろう。ほぼこの琴光喜、白鵬の2人だと思う。

 琴光喜の、中越地震の慰問などには、感心した。国技である大相撲の力士が、こうした活動にかかわることはすばらしい。師匠の訃報などもあって、大関就任後、いろんなことがあったが、是非この秋場所で、すべてをいい方向に持っていく転機にしてもらいたい。琴光喜へ期待したい場所になった。

 


DATE : 2007/09/07 (Fri)

依布サラサが、12月に自作詞の「カリキュラム」で歌手デビューすることになったようだ。

 依布サラサは、井上陽水と石川せり夫妻の子どもで、昨年から新進の作詞家として活動を始めている。依布サラサの詞に局をつけた「長い猫」などがそれだ。

 陽水の音楽センスと母親の美貌を引き継ぐと評判の、音楽界の大型新人と期待されているうえでのデビューで、さらに期待が膨らんだことになる。

 依布サラサのデビュー曲「カリキュラム」は、夢を追いかけ、前向きに生きる大学生活をテーマにしたものらしく、スウェーデンのデュオに作曲を頼んだ。

 依布サラサのデビューのきっかけは、3月に行われたソニー・ミュージックの新人発掘オーディションに、陽水の娘であることを隠し、ペンネームで詞を応募したことだったが、個性あふれる世界観とユニークな言葉選びのセンスが同社内で注目を集めたのだった。

 依布サラサは、小さいころから、自分の気持ちを文字で表現することに興味があったらしく、自分の興味を順調に成長させ、作品を世に出すところまでに到達したのだ。

 両親が両親だけに、期待が膨らむのは当然だろう。その上に、母親の美貌を引き継ぐと評判なのだから、さらにこれからの期待は大きくなるのは当然だ。

 両親の名を隠してのデビューの経過なども、好感を持って見られているようなふしもある。陽水のような、独自の、オリジナルな世界が作れればという期待だろう。

 依布サラサの名前は、覚えておけば。これから半年後には大爆発しているかもしれない。

 


DATE : 2007/09/07 (Fri)

映画「サヨナラ」を見た人は、どれくらいいるのだろうか。50年以上前の作品だから、

今騒がれている段階の世代でも、年齢から、見るような作品ではない。見ていたのは、子供向けの「丹下作善」とか、「鞍馬天狗」とか、「水戸黄門」ぐらいだろう。だとすると、ごくわずかということになる。

 ワシントン・ポストなどの米メディアは、ナンシー梅木さんが、米国のミズーリ州の老人ホームで8月28日に亡くなったことを伝えた。死因はがんで78歳だった。

 ナンシー梅木さんは、日本人の女優として、唯一米アカデミー賞助演女優賞を受賞したことで知られている。近年では、渡辺謙や菊池凛子などが、アカデミー賞にノミネートされるようになってはいるが、未だに受賞者は出ていない。

 ナンシー梅木さんは、北海道小樽市出身で、米兵相手のクラブでジャズシンガーとして人気を集めたのち、渡米し、ハリウッド映画の「サヨナラ」で、米兵と恋に落ちる 日本人女性を演じ、アカデミー賞助演女優賞を受賞した。東洋人で初のオスカーだった。

 ナンシー梅木さんが受賞した「サヨナラ」は、戦後10年のころであり、既に半世紀を経過した作品だ。菊池凛子が「日本人でオスカーに輝いた方がいたなんて知りませんでした」と語ったように、日本人の記憶からは消えかかっている。

 「サヨナラ」でナンシー梅木が演じた女性は、戦後間もない時期の、日本女性の一面を間違いなく演じていた。

 戦争の記憶が遠のくように、ナンシー梅木もその生涯を閉じたが、忘れてはならないものとして記憶にとどめておきたい。

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