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DATE : 2024/04/29 (Mon)
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DATE : 2007/11/26 (Mon)

後編の焦点は、アリバイ崩しの過程が、いかに作られているかという点だった。しかし、たいした工夫もなかった。ごく単純な飛行機の利用というだけだった。見ていた人の多くが前半の時点で、飛行機ということに思い至ったはずだ。共犯の妻に辿りつく過程は、なかなかだった。たしかに、足で稼ぐしかない捜査を描くことは難しい。

警察の機構なども、描かれてこの点でのリアルさは、今日にも通ずるものを感じた。警視庁の若手の刑事三原の存在は、正義感の象徴、老刑事は良識との象徴にみえた。

老齢な刑事が、ただ、事件の真相究明だけにこだわり、ひたすら挑んでいく姿を、常にいろんな番組で見つけている「たけし」が演じた。普段のイメージが邪魔するところがあって、ピタリと一致するものでなかった点は残念だった。たけしの演技が未熟というのではないが、別のイメージが強すぎるというだけなのだが。他のスタッフは、違和感なく受け入れられた。全体としての採点をすれば、A評価でいい、贅沢を言えばきりがない。

戦後の復興期の、事件を社会性と人間性から描いた、題材の選択をした松本清張の凄み、そして、それをテレビでやろうと挑戦した方々に感謝したい。また、やって下さいね。楽しみにしています。

 

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