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category: 情報
DATE : 2007/09/05 (Wed)
DATE : 2007/09/05 (Wed)
瀬島龍三が死んだ。後年は、伊藤忠商事の会長や土光臨調での発言などで知られる人物だが、瀬島龍三は、太平洋戦争の陸軍参謀であったことで知られている。しかも、自らの身辺でおきた事実、太平洋戦争の開戦にかかわる秘められた事実を語ることなく逝ってしまったという見方もあるようだ。
瀬島龍三は、太平洋戦争の大本営参謀として、日本の戦争開始に深くかかわり、その真実を知る人物としても注目されてきた。しかし、何も語らなかった。それが意識してのものか、忘却のためのものかはわからない。
生存者に瀬島龍三のような存在はいるのだろうか。おそらくはいないだろう。日本の太平洋戦争が、いかに起こったか、誰がどうかかわったのか、誰の決断だったのか、天皇は、いかにかかわったのか、かかわらなかったのか。知る人物だったはずだが。
いずれも、藪の中になってしまった。
瀬島龍三は、陸軍大学校を首席で卒業した陸軍の超エリートだった。ニューギニア作戦、ガダルカナル撤収作戦などを担当した人物だ。
山崎豊子の「不毛地帯」にも、モデルと言われる人物が登場する。そうした意味で、瀬島龍三は、闇にまみれた人物だった。戦争に深く、確実にかかわった人間だった。その瀬島龍三が、何も語らぬまま逝った。真実を隠蔽したまま逝ってしまった。真実を語ってもよかったのに・・・、それが日本にとって大きな財産になるはずだったのに、残念だ。
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