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category: ニュース
DATE : 2007/10/12 (Fri)
DATE : 2007/10/12 (Fri)
一時代の日本を代表する人物、黒川紀章氏が、12日午前8時46分に心不全で死去した。黒川紀章氏は、73歳だというから、まだ平均余命からすると、元気に活躍があっても良い年齢だった。急な訃報に驚かされた。
年代的には、今退職を迎えている団塊の世代の一世代上ということになる。黒川紀章は、戦争の中で育ち、その戦争からの復興に大きな活躍をした世代ということになる。丹下健三の下で、優秀な建築家として知られているが、黒川紀章の発言は、建築界にとどまらず多面にわたっていた。近年は、東京都知事選への出馬や参議院選への出馬などで、話題となったが、社会には、まともには受け入れられなかったようだ。黒川紀章の妻が、女優の若尾文子ということでの注目も集めたが、結果として、票には繋がらなかった。おそらく、ここ数年は、まともな状況ではなかったのだろう。黒川紀章の発言は、変な老人が、呆けた事を言っているという受け取り方だったように思える。しかし、日本文化をめぐっての谷川俊太郎、武満徹と黒川紀章の論争などから、日本人には、多少違和感のある見解ではあっても、黒川紀章なりの見解をのべる姿勢は、日本をしょって立つという気概が感じられるものだった。また、一人旅立った。
喪主は、妻の若尾文子さんで、葬儀は、密葬とのことだ。
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