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DATE : 2024/05/17 (Fri)
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DATE : 2007/08/22 (Wed)

甲子園球場で22日行われた第89回全国高校野球選手権大会は佐賀北高校が5-4で、広陵高校に逆転勝ちし、初優勝した。

 決勝戦は、広島代表の広陵高校がそつのない試合運びで、終始試合をリードした。広陵の投手野村は、つけ込むスキを与えないピッチングで、これまで有力ピッチャーを打ち崩してきた勢いの佐賀北高校でも、ここまでかと思われた8回裏、劇的な逆転満塁ホームランで5-4と逆転し、9回を何とか押さえきり優勝を掴んだ。

 佐賀北の勝因は、2人の先発、リリーフ二枚看板のピッチャーにつきるだろう。決勝戦は、2回に早くも継投せざるを得ない展開となり、佐賀北は後手を踏む展開になった。試合は広島広陵に傾いたかに見えたが、リリーフした久保が、打たれながらも2点の追加点にとどめたことが、8回の逆転につながった。高温のきびしいコンディションのなか、有力ピッチャーでも後半崩れるという今大会特有の試合展開が、結果的には、広陵の野村も例外にしなかったといえるだろう。しかし、広陵野村の好投は、佐賀北に一度はあきらめさせるほどのピッチングだったとも言える。賞賛される内容だった。

 それにしても、佐賀北の、勢いは恐ろしいほどのものだった。7回までの経緯から、8回の大逆転劇を予想したものがいただろうか、この試合を通じて、たった1回のチャンスを、見事、逆転満塁ホームランという奇跡で、ものにして見せたのだから、賞賛に値する。

 今大会に限り、佐賀北は、何度奇跡を起こしたことだろう。高校野球の、甲子園の、純粋な高校生たちの怖さを、思い知らされた。

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